がんの進行の程度を示すのにステリン(臨床病期)という‐。‥葉を使います。I川がらⅣ期

まで、数が増えるに従ってがんは進行していることを心味しています。

 I期とは肺がんが肺の巾にとどまっているもの、H川とは肺の入り囗にある肺門リンパ節

までにリンパ節転移がとどまっているもの、Ⅲ開とは縦隔リンパ節と呼ばれるリンパ節まで

転移の及んでいるもの、肺を収り巻いている臓器にがんか直接及んでいるもの、がん性胸膜

炎をおこしているもの、w期とは遠隔転移のあるものすべてを指します。

 この中で手術の対象となるのはI期、H期とm期の軽いものまでになります。

 この病期を決めることは治療方針決定の匚できわめて市要です。そのために前項で述べた

ように、各種の検査が施行されます。

どこまで切除するのか、

かも教えて下さい      」

手術の時の姿勢は、手術する側を上にした横向きの姿勢をとるのが一般的です。皮膚の切

膚を切間したあとは、その卜の4枚の筋肉を切断し肋骨の外側に到達します。次いで肋骨と

肋骨の間にある肋間筋を‐9間して怐腔内の肺に到辻します。そのあと胸腔内をよく検索して、

手術の意味が本当にあることを確認して脯の切除に移ります。

「標準的な手術」

 肺がんに対する標準的な手術は、がんの発生した肺鯱(脯は左右に1つずつあり、右は土、

巾、下の三葉に、左は上、下の二葉に分かれています)を切除し、さらにその肺葉に関連の

あるリンパ節を郭清(リンパ節の一つ一つを摘出するのではなく、リンパ節の理まっている

周囲の脂肪組織とともに一塊として切除すること)する手術です(74ベーダの図参照)。

 がんの発生部位や進行の程度によっては、肺葉切除では済ますに、片方の脯全部を切除す

る肺摘除と呼ばれる手術となったり、肺の外側の臓器までがんが直接及んでいるときはその

部分を。緒に切除します。