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肺切除とリンパ節郭清が終了すると、胸腔ドレーン(手術後に胸腔に出てくる出血や、残
った肺から漏れる空気を抜くための管)が1~2本胸の中に挿人されます。その後、手術で
間いた肋骨と肋骨を合わせ、切開した筋肉をそれぞれに縫い(11わせ、皮膚を縫い合わせて手
術は終了します。
【気管支形成術一
肺門部肺がんが太い気管支に発生し、肺葉切除では切除しきれないときは、20年前までは
片肺全部を切除する肺摘除の対象となっていました。しかしがんの条件がよければ、気管支
形成術と呼ばれる手術をして、がんのある気管支と肺葉は切除し、その中枢側と末梢側の気
管支をつなぎ合わせて、脯の犠牲を肺葉切除と同じで済ませることができるようになりまし
た。早期の肺門部肺がんがこの手術の量い対象で、ての場合の標準手術とご‥えます。
[手術方法の選択肢について]
肺がんを根治的に治療する千術寿法は病巣の広がりによってばば確定します。脯の手術は
まず小さく手術してそれをよく調べた結果によって、駄目なら後日財手術をすれば量いとい
うわけにはゆきません。理論的には不叫能ではないのですが、初回‥の冫術のために強い癒着
がおきており、再手術は技術的に難しく危険を伴います。患者さんの体力的にも危険度が高
くなります。したがって複数の手術方法の選択肢を患行さんに捉示して、その希望にそった
形で子術が実行されるということは基本的にはないと思って卜さい。
前項の手術が標準手術として定着しています。縫合操作の(部を器械でするとが、気管支
の切離断端の縫合不全(縫合部がはころびてしまうこと)の戸防に血行のあるしっかりした
組織言覆うなどの改良点はありますが、基本的な点では近年の変化はありません。
手術中に突発的な事故の発牛する可能性はほとんどありません。即題はΓ術後に困った余
病が発生するかどうかですが、術中術後管理の発達した現在では手術後も非常に安全になり、
危険率は士%以ドになっています。言い換え辟は99%の安全率とこI‥えます。