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CTは台の上に横になって体ごとドームに入っていき、体の輪切りの両像を映し出す検査
です。造影剤の使用により肝臓がんの検出率が高まりました。さらに血管造影時に肝動脈か
らリピオドールという特殊な造影剤を入れ、約1ヵ月後にCTを撮るリピオドールCTがあ
ります。これにより、小さな肝臓がんの存在が診断できたり、肝動脈塞栓療法の効果が判定
できます。こちらも機械は急速に進歩し、螺旋状に機械が動くことに上りを体的な診断が可
能となってきました。
血管造影というのは、レントゲン室で寝た状態で量の付け根から動脈にカテ士アルという
管を肝臓の近くや肝臓の中まで進め、造影剤を使って肝臓の血管の異常を調べる検査です。/
血管造影は入院して行われるのが普通です。さらに、超音波検査はエタノール注人療法(P‐-
EIT)という治療と関連し、血管造影は肝動脈塞栓療法(TAE)という肝がんに対する 卜
治療と密接に関わっています(第2章〈肝臓がん〉「手術をしない場合の治療方法を教えて 肝瘍マーカーとは、各糖がんの診断やその治療効果の判定、さらにはがんの再発の有無や
進行の判定に利用されている血液検査の一つですが、これだけで十分というわけにはいきま
せん。肝臓がんの場合、腫瘤マーカーとしてはアルファフェトプロテイン(AFP)とピブ
カツー(PIVKA‐11)が代表的です。アルファフェトブロテインは肝臓がん全体では70
~80%で上昇が認められます。」方、PIVKA‐111111は肝臓がんの50%でヒ昇します。さら
には/向者の併用でその陽性率は約90%まで上昇します。しかし、アルファフェトプロテイ
ンは肝臓がんに対する陽性率が高い指標ではありますが、肝硬変などの慢性肝疾患だけでも
上昇するため、アルフアフェトプロテインが普通より高いからといって必寸肝臓がんがある
というわけではありません。そのため、肝臓がんを早期に発見するためには、アルファフェ
トプロテインを定期的に測定しその変化をみることが重要です。しかし、小さながんではア
ルファフェトプロテインか上昇しないものが多がったり、アルファフェトプロテインが全く
上昇しない肝臓がんもあるため、これだけに頼らず定期的に腹部の超音波検査なども併用し
ていかなくてはならないのです。